ひとやすみを誘う家

一般的な賃貸住宅市場では、築40年以上経つ木造は好んで選ばれません。そんな木造アパートを、地元の大学生が代がわりしながら住み継ぐ住宅=シェアハウスとして再生し、まわりからちょっと意識される仕掛けを細部に込めました。キオスクシェアハウスでは、縁側的なベンチと自動販売機、公園のような時計など、周辺のまちの人々も利用できるスペースを用意。周辺の山並みや静かな環境も併せて、ちょっとひと休みしてね!と手招きされるようなしつらえに、つい一息ついてしまいます。

VOICE 作り手の声

元々パン屋が入っていた一画。昔の店頭の賑わいのイメージが、外構のしつらえやキオスクの名前につながりました。鈴木文化シェアハウスとの違いの1つに、リビングを介さずに直接各個室へ出入りする間取りがあります。そのおかげでか、集中しやすい間取りのようで、入居すると成績があがる?なんていうジンクスもあるみたいです。

●グッドデザイン賞2014 受賞

DATA データ

名称
Y's house RD05 禅昌寺キオスク
所在地
神戸市須磨区禅昌寺町1-27-8
構造
木造二階建て
設計
神戸芸術工科大学 神撫町・禅昌寺町プロジェクトチーム+有限会社LANDSAT
施工
株式会社 住僖
竣工年月
昭和39年築 平成26年4月フルリノベーション
間取り
3R+LDK